2009年04月04日
09.04.04 vs大分トリニータ 試合後 フィンケ監督
09.04.04 vs大分トリニータ 試合後 フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 Jリーグ第4節・大分トリニータ戦後のコメント
「今日は埼玉スタジアムでの試合だったわけですが、2戦連続で勝利を収めることができました。私として非常に大切なのは、浦和レッズを応援するためにホームスタジアムへ訪れてくださるファン・サポーターの皆様と一緒に、ここでできる限りたくさんの勝ち点を集めていきたい。そういうことを、プレーを通してサポーターの皆さんに伝えることも大切なことでした。ですので、(ホームスタジアム)2試合目で2連勝をホームスタジアムで飾ることができたことが、私にとって非常にうれしいことです。
今シーズンに入って、チームのプレースタイルが昨年と変わり、現在も変えている最中なのですが、このチームに所属しているメンバーを見ましても、昨年のシーズンと比べて、入れ代わっているところがあります。ですので私としてはもともと予定していたよりも早く、アレックスを公式戦で起用することにしました。彼にとって久しぶりの公式戦だったわけですが、彼は、90分間プレーすることができました。これはとてもいいシグナルだと思いますし、今後も彼の活躍に期待していきたいと思っています。
そして皆さんに最後にお話ししたいことですが、日本のプレスというのはヨーロッパと違うということをわきまえていますので、これを勘違いしてとらえてほしくありません。そしてこの若い選手を、日本代表に入るべきだというように煽ってほしくないのですが、山田直輝は非常にいいプレーをしたと思います。非常にレベルの高い中で、そして非常に多くのレベルの高い選手に囲まれながらも、山田直輝は非常にいいプレーをしました。彼は運動量が豊富で、技術的にも優れています。コンビネーションサッカーをするのには最適な選手だと言えると思います。
年上の選手に関しても、私たちの新しいスタイルにだんだん慣れてきたと思いますし、これに2人、あるいは3人の若手の選手を加えていけば、今から数ヵ月後にはさらにいいコンビネーションサッカーをお見せすることができるかもしれません」
(山田直輝には、相手がボールを持ったときにどのようなプレーをするように指示を?)
「お伝えすることはできません(笑)。私たちがいつものトレーニングで学んでいることを彼はプレーしているわけです」
(代表選手が帰ってきて選択肢が増えたが、2点目が取れなかったことについてはどう考えるか?)
「たくさんの得点チャンスを作り出して、多くの選手がプレーして、プレーして、プレーして、得点チャンスを作り出して、それでも得点を決めることができないのは、ある意味日本のサッカーが抱えている一つのポイントかもしれません。
日本代表のプレーを見ても、多くの得点チャンスを作り上げていたのではないでしょうか。その割には、比較的得点チャンスは少なかったかもしれません。しかし、だからと言って私は日本のサッカーに関して批判をしたいというわけではありません。私は初めて日本に来たわけですから、日本のサッカーに関しても今、経験を積んでいるところです。もちろん私は皆さんの前で、私のチームに関して批判をすることもできます。『なぜ2点目を取ることができなかったんだ』と。しかし、そのような批判をして何の意味があるのでしょうか?私が皆さんの前で批判をしたとしても、何の意味もありません。もちろん、2点目を早く取らないと、場合によっては勝ち点2を失ってしまう可能性もあります、今日のスコアを考えれば。ただし、それ以上に皆さんもご覧になられましたように、年上の選手たちがいかに努力をしているのか。例えば右サイドバックでプレーした山田暢に関しても、とても素晴らしいプレーを見せています。彼はピッチ上でも、笑ったり、あるいは怒ったり、いろいろな表現を出しながら、このチームのために努力してプレーをしているわけです。ですので、若手選手が活躍していいプレーを見せてくれるということは嬉しいことですが、それと同時に、年上の選手たちがこの新しいチームスタイルに慣れて、プレーをしていいパフォーマンスを見せようと努力する姿にも、私はとても大きな喜びを感じています」
(サイドバックで入ったアレックスにどのようなプレーを望んだ?)
「サッカーの世界で存在している、古い一つの法律なんですが、やはり私が選手と話し合ったことについて、公の場でお話しすることはできません。もちろん、私は選手と何度もいろんなことについて話をしましたし、今から2週間前に、アレックスと少し長い時間、いろいろなことについて話をしました。そして今後の彼の状態や、彼が定期的に問題なくチームトレーニングに参加することができたら、彼の起用についてどう考えていくのか、そういったことについて彼と話し合ったのは事実です。彼は非常に長いリハビリ期間を過ごして、チームトレーニングに合流して、そこでしっかりとしたプレーを見せて、今日公式戦に出場することができたわけです。そして公式戦に出て、彼が1人の優れた選手として私たちのチームのために戦ってくれた、そういう意味では彼にとっても今日は非常に素晴らしい日だったと思いますし、今後も彼がこのチームのためにいいプレーをしてくれることを望んでいます。
多くのジャーナリストの方が今ここにいらしていますので、お話をしておきたいことがあります。私も新聞の内容について、いろいろなところから情報を得ているわけですが、いろいろな新聞で、私たち浦和レッズにおいて、『新しいチームが存在している』という書き方をされています。これは事実ではありません。皆さんご存じの通り、ピッチに立っている選手は昨年と比べて大きく入れ代わったわけでもありません。もちろん、今の選手マイナス永井、そしてマイナス相馬と2人の選手がこのチームを離れているわけですが、大きく主力選手が入れ替わった、もしくは私たちがたくさんの選手を獲得したというわけではありません。
ですので、『新しいチーム』という表現は間違っていると思います。この選手たちが昨年はJリーグで7位という結果を残しているわけですし、ここで誤解が起きないように皆さんにお伝えしておきたいのですが、私は根本的に去年と同じ選手でこのシーズンに入って戦っていると思っています」
(交代選手について、最初は闘莉王を高原に変えて、その後は攻撃の選手を守備の選手に代えたのはなぜ?)
「交代についてですが、私としては、阿部をセンターバックに入れて、そしてポンテを中盤に下げるということを考えました。なぜかというと、このようにした方が、相手の攻撃を早い時点で抑えることができるからです。闘莉王の代わりにもう1人のセンターバックを入れた場合、逆にこちらが受け身になって、どんどん攻撃をされてしまう可能性があるわけです。そうすると最終的には、いかにディフェンダーを入れたからといっても、必ず守備が固まるとは言えません。できる限り早い時点で相手の攻撃を抑えるために、私はあのような形の交代を行ないました。
それから、一つ専門的なことですけれども、昨年と比べてエジミウソンは自分たちのペナルティーエリアまで戻って来て守備をしていて、去年とはまったく違うプレーを見せているということは皆さんもすでにお気付きになっていると思います。
2人目の交代についてですが、理由というのは、中盤でプレーしていた鈴木啓太、山田直輝にこれ以上の負荷を与えたくなかったからです。彼らはチームのために非常に大きな運動量で走っていたので、彼らのためにも堀之内を投入しました」
(途中交代した闘莉王の症状は?)
「まず闘莉王については、ご存じの通り数週間前に頭にケガがあったわけですし、今日の試合の前半でも3度相手のチームの選手と頭部で衝突しているわけです。そのような状況の中で、ハーフタイムに選手とドクターと話し合った結果、『もう一度ピッチに立たせよう』ということになりました。そして本人も『ぜひピッチに立ちたい』と言っていました。そしてピッチに立ってみて具合が悪ければ、すぐその時点で交代するということをハーフタイムですでに話し合っていました。そして後半が始まって少ししてから、彼本人から『ぜひ交代させてほしい』と言ってきましたので、念のため、彼を交代させました。
ドクターからは『今のところは問題なし』という報告を受けていますし、前半の3度の頭部への衝突があったので、それによって私たちは交代させたわけです。ですから、大きな重症というわけではなく、あくまで念のため交代させたということです。頭に関しては注意しなければいけませんし、危険なところなので、いつも無理をするよりは念のためにでも交代をした方がいいと思います」
(アレックスは思ったより早く起用したということだが、なぜそうなったのか?また、最初から90分起用する方針だったのか?)
「アレックスに関してですが、ご存じの通りこのポジションはチームの中でも一つの『工事現場』となっています。『工事現場』というのは、そのポジションで長年プレーして来て、経験を積んだ選手、そこを本職としている選手が今いないということです。それで細貝や平川などさまざまな選手がこのポジションでプレーしてきました。そして細貝に関してはケガをしてしまいました。このような結果、左サイドバックのポジションをどの選手で埋めるかということになりましたので、予定より早く、アレックスをこのポジションで起用したわけです。今から2~3週間前にアレックスとは長い話し合いの機会を持って、『4週間問題なくチームのトレーニングに参加することができたら、彼を公式戦で使っていこう』という話をしていました。ただし、実際にはポジションが『工事現場』ということがありましたので、4週間ではなくて、少し早目に彼を公式戦で起用することになったわけです。私としましては、彼は非常に優れた選手だと思っていますし、技術的にも優れていて、優れた戦術眼を持っていて、とてもいいパスを出すこともできる選手です。ですので、彼のような選手が今日、力を90分に振り分けて使うことができて、90分間問題なく出場できたことに対して、喜びを感じています。今後も彼がケガをせずしっかりとトレーニングをこなしていくことができるのならば、私たちのチームにとって非常に貴重な選手であることは間違いありません」
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