2009年04月11日
フィンケ監督 Jリーグ第5節前日
Jリーグ第5節前日 フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 2009シーズンJリーグ第5節名古屋グランパス戦 前日のコメント
「1 週間のトレーニングのリズムをしっかりと取ることができました。先週末にはサテライトリーグの試合もありましたが、サテライトの方でも選手たちはとてもいいプレーを見せてくれました。今のところ、2人の選手(梅崎 司、堤俊輔)を除けば、全選手がすべてのチームトレーニングに参加することができていますので、今週はとてもいい形でトレーニングができていたと思います。
また、細貝がチームトレーニングに合流しました。彼はちょうど2週間チームトレーニングから離れて別メニューでのトレーニングをこなしていましたが、この2 週間という期間は、個別トレーニングをしていた一人の選手がチームの動き方、リズムを失わないギリギリの期間だったと思います。
対戦相手に関しては、あまり多くを語りたくはありません。はっきりと言えることは、Jリーグの中でも最も強いチームの一つである名古屋グランパスとの対戦を、私は非常に楽しみにしているということです。なぜかというと、私たちにしてみれば、これはとても興味深い挑戦になると思っているからです。私たちは前シーズンに比べてさまざまなことを改革し、新しいやり方に取り組んでいるところです。このようなタイミングで、Jリーグで最も強いチームの一つである名古屋グランパスと対戦できることをとても楽しみにしています」
(今週は日曜日の試合ということで、準備期間が1日多かったが?)
「トレーニングの内容に関して大きな変更はありませんでしたが、先週末の試合にスタメンで出た選手にしてみれば、トレーニング日が1日増えたということは、いい影響をチームに与えたと私は思います。オフの日というのはいつも通り、試合の3日前と変わりませんでした。土曜日に試合に出た選手は日曜日と月曜日にそれぞれのトレーニングを、日曜日にサテライトの試合に出た選手は月曜日にそれぞれのトレーニングをし、火曜日から全選手が同じメニューでトレーニングすることができました。土曜日に試合出場した選手たちには、全体トレーニングの前に2日間のグループトレーニングがあったということで、これは選手たちにとって非常によかったと思っています」
(名古屋は火曜日にACLを戦っているが?)
「大きな影響はないと思います。なぜかというと、まだシーズンがはじまってそれほど経っていませんし、シーズン前の準備期間でしっかりと5〜6週間トレーニングをこなしてきた選手であれば、その期間に作り上げたコンディションを維持している段階です。ですから、1週間に2回試合をしたからといって、疲労が回復できないという状態ではないと思います。また、火曜日のACLの試合が、例えばオーストラリアなどとても遠いところに遠征しなければいけなかったというのであれば、私たちにほんの少しのアドバンテージはあったかもしれません。ですが、試合はホームでしたし、現状を見る限りは、私たちの試合への大きな影響はないと思います」
(細貝が先発出場する可能性は?)
「最終的なスタメンがどうなるかということは、最初に選手たちが知らなくてはいけないことです。ですので、選手たちにスタメンを伝えた後でしたら、そのことについてお話しできると思います。前回の大分戦で、私たちの『工事現場』である左サイドバックの位置でアレックスが非常にいいプレーを見せたのは事実です。そして、今後、彼がトレーニングや試合でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、しっかりと見ていかなければなりません。なぜなら、今までの経験からすると、あれだけ長いケガから復帰してきた選手というのは、どこかで必ず『穴』に落ちるからです。コンディション面、フィットネス、瞬発力についてもそうです。ですから、私は彼のプレーをしっかりと観察して、例えば次の試合で途中交代という形で休息を与えるのか、もしくはフル出場させるのか判断したいと思っています。アレックスがそういう状態ですので、この『工事現場』に細貝や他の選手というオプションがあり、彼らをいつでも投入できるということは、私にはとても大切なことだと思っています。あれだけ長い期間離脱していると、復帰してすぐ5試合連続でフル出場してすべての試合でいいパフォーマンスを見せるというようなことはありえません。これは、世界中の選手を見渡しても言えることです」
(Jリーグ創設以来、レッズはアウェイの名古屋グランパス戦ではあまり勝てていないが、そういったことは気にするか?)
「私は今シーズンの最初のホームゲームで勝利したとき、それがホームでの203日ぶりの勝利だったということを一切知りませんでした。また、ヤマザキナビスコカップでも、浦和レッズがどれくらいの期間勝利を収めていないか、前もって調べるようなこともしませんでした。勝ち点3を収めてから、関係者から『実は…』と聞きました。ですので、名古屋のことに関しても知りませんでしたし、そして、それはあくまで過去のことだと思っています。私たちにしてみれば、過去に起きたことは一切関係のないことだと思いますし、もし苦手意識というものがあるのであれば、今回の試合でしっかりいい結果を残して、それを断ち切りたいと思います」
(監督は『ゲンかつぎ』はしない?)
「ゲンをかつぐことはありますし、実際、ドイツではずっと実践していたことがあります。ただし、残念ながら日本では、それをすることができません。私がゲンかつぎとしてやっていたのは、試合の2日前に一切プレスの方とお話しをしないということです(笑)。インタビューは受けませんし、コメントも出しません。ドイツではブンデスリーガの放映権を持っているテレビ局による有料番組もありましたが、その番組のインタビューも試合2日前には一切受けませんでした。番組では試合前に監督のコメントなどが放送されていたのですが、そのためのコメントも私は一切せず(笑)、代わりにコーチングスタッフがコメントを出したり、インタビューを受けたりしていました。有料番組のトップの方がクラブの会長に『監督を出してくれ』とお願いしてきたことが何度もありましたが、私はいつも断っていました(笑)。しかし、試合2日前を除いた5日間では、私はメディアに対してもしっかりとした仕事をしていたと思いますし、メディアの方も私のその仕事ぶりに満足してくれていたと思います。
これが、私がずっとやってきたことですが、この日本ではそれが不可能だということは分かっていますので、残念ながら日本ではできていない状況です(笑)」
(ゲンかつぎができない状況での仕事に問題はない?)
「まったく問題はありません。なぜなら、ここは他の国で他の文化があります。私は日本語を読むこともできませんから、試合前に新聞に何が書かれているか読むこともできません。テレビをつけても、映像は見えても何を話しているかは分かりません。ですので、このゲンかつぎをしなくても、私の仕事には一切影響はないものだと考えています。私の名前が出ていた記事が数回あって、それを訳してもらって何が書かれているか確認したことはあります。ですが、実際に私が一切話していないことが、私が言ったように書かれていました。ですので、それならば、私は日本の新聞を理解しない方がいいのではないかと思いました。私についての記事を書く記者が、私と実際に話をしているならば、それは素晴らしいことだと思います。ですが、私と実際に話していないにもかかわらず、私について書かれている記事がたくさんありました」
(指導者としての哲学は?)
「哲学についてあまりお話しする気はありませんが、私が今まで指導してきたチームで必ずやっていたサッカーというものはありますし、その中でキーワードになっていたものがあります。それは、『コンビネーションサッカー』、『豊富な運動量』、『ピッチ上で数的優位を作る』ということです。これがとても大切なことですし、私が目指しているサッカーの土台となるものだと思っています」
(日本にはもう慣れたか?)
「私はここでの生活を非常に楽しんでいます。特に毎日の仕事がとても楽しいです。私は毎日喜んでこの大原サッカー場に来ていますし、毎日選手たちと仕事をすることに大きな喜びを感じています。そして選手たちも、今シーズンからの新しい取り組みを実行に移していこうと努力していると思います。ここでの毎日、大原での雰囲気を私は楽しんでいますし、日本で非常に充実した毎日を送っていると思います」
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