2009年05月30日
09.05.29 ナビスコカップ予選第4節前日 フィンケ監督
09.05.29 ナビスコカップ予選第4節前日 フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第4節アルビレックス新潟戦 前日のコメント
「今週はクラブの監督としては、それほどいい週だとは思いません。ポンテ、梅崎、達也といったケガをしていた選手のみならず、多くの選手たちを各年代の代表に送り込んでいます。3人がU-20日本代表トレーニングキャンプ、1人をU-18日本代表キャンプに送っていました。そして、この選手(原口)は残念ながらケガをして帰ってきました。原口は内側の閉鎖筋肉の肉離れをしている状態ですので、次の試合には出場することができません。この台所事情はあと数週間、場合によっては数ヵ月すればよくなるかもしれませんが、現在はこのような状況ですから、あまり多く状況への対応の可能性があるわけではありません。
皆さんも今日のゲーム形式のトレーニングをご覧になったと思いますが、2人のコーチと2人のGKがフィールドプレーヤーとしてプレーしなければ11対10のゲームをできない状況でした。本当に残念なのは、タンココーチがルール上選手としてこの国で登録できないことです(笑)。もし彼が現役復帰すれば、もう1人使える選手の可能性が増えたからです。これは、おもしろい発言をしようというつもりがあって言ったわけではありません。彼の選手としての質を考えると、まだまだ十分にJリーグで活躍できる、その実力を持っていると思います。
このようなとても厳しい状況ですが、私たちはこのような厳しい中でも、できる限りいい結果を残すように全力を尽くすつもりであることを、サポーターの方たちにはお伝えしたいです。若い選手たちは非常に高いモチベーションをもって次の試合に臨むことでしょうし、山田暢久や坪井慶介のように経験豊富な選手たちも、いい結果を残すためにできる限りの努力をしてくれるはずです。ベストのメンバーではなかったとしても、ファイト溢れるプレー、豊富な運動量、勝とうという強い意思を見せることをサポーターの皆さんに約束したいと思います」
(今日のトレーニングでは山田暢久がセンターバックに入っていたが?)
「台所事情は本当に厳しく、私たちにはそれほど多くの可能性が残されているわけではありません。だからこそ、今まではやっていなかった選手の起用方法を考えなくてはなりません。今日はあくまで一つのトライとして山田暢久をあのポジションでプレーさせたわけですけど、そう悪いオプションではなかったと思います。ただし、試合で今日のようにするかはまだ分かりません」
(山田暢久のセンターバック起用の理由は?)
「昨日、目を閉じて5分間、さまざまな選手のことをいろいろと考えてみました。そして、経験豊富で、センターバックとして必要な視野を持つ選手、瞬発力を持っている選手という条件を満たす選手がどれくらい手元に残っているのか考えました。それを考えたところ、最終的にはまず山田暢久でトライしてみるのがいいのではと思いました。彼はヘディングも強いですし、4バックのセンターバックとして求められるスペースのケアに関してもとてもいい感覚を持った選手だと思うからです。
もし堀之内 聖が(ヤマザキナビスコカップで)2枚のイエローカードによって出場停止となっていなければ、彼は今リハビリ中ですが、なんとか彼の回復を早めさして、明日の試合で堀之内を起用するというやり方もあったと思います。しかし、彼は出場停止ですから、リハビリのメニューを通常よりも早くこなすようにさせる必要はないわけです。次の水曜日に向けて準備をさせたいと思います」
(ベンチ入りの人数を考えると、今日のチームのトレーニングに参加していた16名のフィールドプレーヤーは全員が明日帯同することになるが、そのような事態は予想していたか?)
「平川は明日出場することはまずないと思います。彼のコンディションはまだ戻ってきてませんし、瞬発系の動きもまだできません。彼のフィットネスはまだまだ80パーセントくらいですから、明日の試合に彼が帯同することはありません。現状として、平川は100パーセントの状態で1対1をすることもまだできませんし、瞬発系の動きを完全にこなすこともできていません。メディカル部門と話をしていますが、まだまだ彼にはトレーニングが必要です。もし回復が予定通りいけば、今から2週間後に帯同が可能になるのではないかと思っています。
台所事情が厳しくなるという可能性については頭にありましたが、この国に来てはじめて経験することもありました。それは、ナビスコカップのような公式戦が、代表選手がいないときに同時に行なわれるということです。これは批判ということは一切なく、あくまでそういうことをこの国ではじめて経験したということです。
今シーズン、私たちは若手を伸ばそうと努力してきました。その結果として、U-18、U-20のキャンプに多くの選手を送り込むことになりました。同時にA代表にも4人の選手を送らなくてはなりませんでした。代表に出している選手だけで8人で、ケガとは関係ない理由から台所事情が厳しくなっているところもあります。だからこそ、日本サッカー協会とはしっかりとしたコミュニケーションをとって、もし何か起きたときにはいつでもすぐに連絡が取れるような関係を築いてなくてはいけないと思います」
(達也がグラウンドではトレーニングをしていなかったが?)
「何度か述べましたが、大切なのはステップ・バイ・ステップで彼がしっかりと体を戻して復帰することだと思います。早すぎるタイミングでの復帰はまた体を痛めることにつながりますし、徐々にさまざまな負荷を与えて体をならしていき、公式戦に出られる体力を得るトレーニングを積むことが大切だと思います。
非常に興味深いのは、彼がチームトレーニングに復帰すると『いつ代表に合流できるのですか?』という質問を受けるとことです。そして、一度彼がトレーニングをしていない日があると、『達也はどういう状況ですか?』と聞かれることです。
大切なのは、彼が毎日与えられる負荷をしっかりこなし、徐々に体を回復していくことです。昨日、彼は通常のトレーニングメニューをすべてこなしたのですが、そのリバウンドもあって今日は少し休みをとることになりました」
(赤星が別メニューでランニングをしていたが、明日の試合には?)
「赤星は必ずメンバーに入ります。赤星はウイルス性の風邪を引いていました。ですので、他の選手たちに風邪をうつさないために、別メニューとしていました。
しかし、深刻なものではありませんし、あくまで通常の風邪でした。今日もそうですが、大事をとって完全に他の選手とは別のメニューとしました。ですが、ほぼ治っている状態ですので、明日の試合に帯同しますし、他の選手に風邪をうつすようなことも一切ないと思います」
(27日のチリ戦での、阿部勇樹と山田直輝のプレーについては?)
「通常ならば、私は選手個人へのコメントはしないのですが、あの2人はいいプレーを見せていたと思いますので、今回は簡単にお話ししたいと思います。
阿部はセンターバックのポジションで優れたプレーを見せていたと思います。チリ代表チームはとても切り替えの早い攻撃を作り出していて、日本は好守の切り替えの部分で遅れていたところがあったと思いますが、阿部がセンターバックのポジションでしっかりとカバーして、ちゃんとした守りを見せていました。阿部はヘディングでのゴールも決めましたが、皆さんがご存知である彼の空中戦の強さが再び証明されたのではと思います。
山田直輝に関しては、スムーズにゲームに入れていたと思いますし、いつも私たちのクラブでしているプレーをそのまま代表でも見せたと思います。いつもピッチ上を走り回ってボールに近いサイドでプレーすることができる選手だと思いますし、チリ戦でもそういう選手であることを証明したのではないでしょうか」
(岡田武史監督は山田直の選抜理由として、「若いが、代表に入ったからと言っておごるような選手ではないという情報を関係者から得ている」という趣旨のことを語っていたが、そういったメンタル面に関して、フィンケ監督の印象は?)
「岡田さんがそのような情報をどのルートで仕入れているのかは、記者の皆さんにとって興味深いことだと思います。彼は山田直輝とは仕事を一緒にしたことがないので、誰かから情報を得たとしか思えません。もちろん、私と岡田さんはいいコミュニケーションが取れています。
何度もお話ししていることですが、若手の選手を大きく扱いすぎるのはよくないことだと思いますし、原口に関しても同様のことをお話ししていますし、本人にも助言をしましたが、そういったことも間違った形で大きく報道されてしまい、原口元気という選手を守ることができなかったと私は思っています。
今後も、山田直輝に関しても本当に気を付けたいのですが、彼は芯がしっかりしている選手だと思います。先日あったように、彼が自転車で寮に戻ろうとしたときに多くの記者が彼の周りを囲んでしまうということはよくないことだと思いますが、ただし、彼に関しては私は大きく心配していないところもあります。
直輝は(原口とは)まったく違うタイプの選手であるということ、彼の性格ということも考えなくてはいけません。ああいったタイプの選手は勤勉さと豊富な運動量というベースがあるからこそ、優れた選手として活躍できるわけです。性格面でも勤勉で、そう簡単には自分を失ってしまわないメンタル面での強さを持っている選手だと思います。自分の感覚で生きているFWの選手とは、やはりタイプが違うわけです。ですから、山田直輝の優れたポイントである視野の広さや運動量の豊富さというものは、彼のような性格が土台としてあるから、ピッチの上で見せることができるのではないでしょうか。ですから、山田直輝の優れたポイントである視野の広さや運動量の豊富さというものは、彼のような性格が土台としてあるから、ピッチの上で見せることができるのではないでしょうか。ですから、どこでプレーしようと、山田直輝は山田直輝であると思います。ですので、彼に関しては、そう大きく心配していません。
もちろん、直輝にとっては非常に難しい状況になることは間違いありません。突然A代表選手になって試合に出場し、18歳という若さにもかかわらず、いろいろなところで声をかけられる存在になってしまいました。彼の人生が変わってしまったということは間違いないでしょう。彼は強い芯を持った選手ですから、彼の性格が変わることはないと私は思っていますが、若い選手であることは間違いありませんし、さまざまなところからのサポートが必要であるとも思います。
そして、現在のこのクラブの指導者チームにはそのような教育的なアプローチをしっかりとすることのできる指導者がいますので、本人にとってもこのクラブでゆっくり成長していくことが大切だと思います。このクラブには経験豊富な選手たちもいます。彼らも、そういった教育的なアドバイスをすることができる、そういった優れた選手たちです。ですから、彼はこの環境でまだまだゆっくりと実力を伸ばしていくべきだと思います。
皆さんご存知のように、選手が成功するとあちこちから友人が溢れ出てきて、同じようにたくさんの生みの親が出てきます。本人も、誰が本当の友人で、誰を信用できるのか、気を付けなければなりません。成功していない選手というのは、生みの親がおらず、孤児になってしまうわけです(苦笑)。だからこそ、もう少し客観的な目で選手たちの状況を見極めることが大切だと思います」
(先ほどチリ戦での阿部のゴールはセットプレーからだったという話があったが、監督はセットプレーの重要性をどう捉えているか?)
「ここ13試合で私たちは5、6回セットプレーからゴールを決めています。リーグの中でも、セットプレーで多くの得点を挙げているチームだと思います。世界を見渡してもそうですが、セットプレーはどのチームにとっても、とても大切なもので多くの得点のシチュエーションを作り出せることは間違いありません。場合によっては、全得点の40〜45パーセントをセットプレーから奪っているチームもありますが、平均的な数字は30パーセントです。ですから、どのチームも全得点の30パーセントに当たる数値分はセットプレーから得点を挙げられるように努力しなくてはいけないと思いますし、私たちも今後セットプレーが大きな武器となるようにトレーニングをしたいと思っています」
【カテゴリーのエントリー一覧】
フィンケコメント ・09.05.29 ナビスコカップ予選第4節前日 フィンケ監督« 一つ前のエントリーへ | メイン | 次のエントリーへ »
このエントリーをお友達にも教える
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.syouni.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1657
HOME | 浦和レッズ関係BLOG | お問合わせ | メールマガジン | サイトマップ