2009年07月16日
09.07.15 vs清水エスパルス 試合後 フィンケ監督
09.07.15 vs清水エスパルス 試合後 フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 ヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦 清水エスパルス戦後のコメント
「前半に関しては、私たち浦和レッズの方がとても優れた試合を展開したと思います。後半は両チームによる、とても密度の高いゲームを見ることができました。ですので、このようにレベルの高い試合を見ることができましたし、セカンドレグである次の試合を非常に楽しみにしています。
もちろん、後半の開始早々に失点してしまった、そのことに関しては怒りを感じましたが、それでも全体的に見れば非常に興味深い、質の高い試合を見ることができたと思っています。そして、実際に今日のプレーによって、エスパルスは彼らが優れたチームであることを証明したのではないでしょうか。実際、前節の試合でも彼らは大阪でしっかりと勝ち点を収めているわけですし。
しかし、試合を通して私たちの方がたくさんの得点チャンスを作ることができていたと思いますし、本当ならば、もう1点追加点を奪って勝利を収めることができたのではないでしょうか。このような状況になりましたので、次のセカンドレグが非常に楽しみなことになると思います」
(PKのキッカーを闘莉王が務めたのはなぜ?)
「とても簡単なことです。ここまでエジミウソンが3回連続で同じ方向に蹴っていました。そして私たちのチームには3〜4人のPKを蹴ることができる選手がいます。それは阿部であったり、闘莉王であったり、ロブソン・ポンテだったり、もしくはエジミウソンであったり。
そして、今日に関しましては、エジミウソンがとても熱いハートを持ってボールを取りに行きませんでしたので、代わりに闘莉王がそのボールを持って行って蹴ったのではないでしょうか。そのことはまったく当たり前のことだと思いますし、最終的にはいい結果が生まれたのではないでしょうか」
(2試合のカップ戦の戦い方として、リーグ戦をはさんで、今日1失点して、次の試合はどのような形で迎えるのか?)
「まず一つ言えることは、これだけ何度も何度も対戦することになりますので、私たちは清水エスパルスのことをとてもよく知ることができます。でもそれはお互い様でして、あちらの方も私たちのことを非常によく知ることができるようになるでしょう。3試合連続で非常に興味深い試合が展開されるものだと思っています。
しかし、ここで一つ私が言いたいことですが、なぜ私たちが最初の試合、ファーストレグをホームでやらなければいけないのかよく理解できていません。なぜかというと、私たちはグループリーグで1位になったわけですし、清水エスパルスはグループリーグで2位だったからです。このような場合は、通常ならばセカンドレグを私たちのホームで行なうべきだと思いますが、もちろんその方が私たちにとってもよかったわけですし、観客にとってもよかったわけです。しかし、これはあくまでも私からの一つのコメントとしまして、非常に興味深い試合が展開されるのは間違いないと思っています。
清水エスパルスというのは非常に興味深いチームだと思いますし、私がヨーロッパで仕事をしているときから知っている、当時ノルウェーのローゼンボリでプレーしていたヨンセンについてはよく知っています。彼は優れた選手だと思っていますし、清水エスパルスというチームが、非常に質の高いチームだと思っています。ですので、このような質の高いチームと対戦して、非常に興味深い試合ができる、これはやはり喜ぶべきだと思っていますし、今後の試合が非常に楽しみです。
私にしてみれば、今日は通常の『カップ戦』だとは思っていませんでした。なぜかというと、私たちにしてみればすべての公式戦が非常に大切なわけですし、大切なのは私たちのチームとしての、進んでいるこの道が正しい方向にあることだと思います。
今日は非常に質の高い試合を見ることができましたし、私たちのチームには相変わらずたくさんのケガ人がいて、台所事情があまり思わしくない状態です。山田直輝、それから坪井といった私たちにとってとても大切な選手が、今ケガで離脱しているわけですし、それ以外にも長期離脱している田中達也のような選手もいます。しかし、彼らに代わってまた若い選手たちが非常に優れたプレーを見せて、そしてチームのために価値のある仕事を今日してくれた、このようなことに関しては喜びを感じるべきではないでしょうか。
今日は闘莉王と阿部をセンターバックにした4バックというのも、前回の試合よりはよく機能したと思いますし、格段に全体の4バックとしての役割が改善されたと思っています。サイドバックでプレーした高橋峻希もそうです。彼は今日非常に価値のある仕事をしたと思いますし、このJリーグというレベルの中でプレーできるということを、今日再び証明したのではないでしょうか。しかし、まだ忘れないでください。彼らはまだデビューしたばかりの19歳の若い選手なのです。それから原口元気もいます。原口元気も今日のプレーは非常によかったと思っています。彼はここ数週間『穴』に入っていたわけです。彼のパフォーマンスはあまり優れていたものではありませんでした。
最初彼がJで試合に出たときにはすぐ、『次のワールドカップの顔だ』ということで大きく扱われたこともありましたけど、そのときに私が本人に対して、『記者と話すよりも、まずは練習に集中した方がいいのではないか』と話したように、ストレスがあったわけです。それでも、原口元気はプレーの中でまただんだんよくなってきて、まただんだんいい方向に向かって来ているわけです。ですので、このようなことをすべてまとめますと、非常に密度の高い試合を今日見ることができましたし、今後、チームがどのような形で成長していくのかがとても楽しみだと思っています。少なくとも方向性は合っていると思います」
(相対的に聞きたいのだが、これだけ10代の選手が立派なプレーをするのは、日本では稀有な現象であると思うが、これはフィンケ監督だから力を発揮させることができたのか、それとも他のチームにもたくさんそうした若手はいるが、他のチームが若手をうまくピックアップできていないのか?)
「もちろん私はここで仕事をする前に、なぜ昨年このチームが結果を残すことができなかったのか、それからなぜ優れたプレーを見せることができなかったのかということを、しっかりと集中的に分析しました。(昨年は)7位というそれまでと比べて悪い結果でシーズンが終わったわけです。それで、私の今の仕事というのは、昨年の分析の結果であると思っています。それによって、私はどのような形でこのチームで仕事をするか決めたわけですから。
しかし、私はこのことについて公の場で語ることは一切ないと思っています。これが5年後であろうと、もしくは監督としての仕事をしなくなったときであろうと、昨年のシーズンの分析というのは、あくまで自分のためにやったものですし、それは外部の人間にお話しすることはまずないと思います。しかし、この分析をしたときに分かったことは、このチームには基本的な改革が必要であるということでした。いろんなところで、いろんなことがうまくいっておらず、基本的にさまざまなことを変えていく必要性を私はとても強く感じました。その一環として、若い選手たちををどんどんこのチームに取り入れていく必要があると思ったわけです。
しかし、私は同時に、年上の選手に対しても非常にリスペクトしています。ですから今年のシーズンの初めからいつも選手たちに語っていたことですし、それは年上の選手も認めることだと思いますけれども、私は年齢ではなくて、やはりパフォーマンスがもっとも大切だと思っています。私は若い選手を優遇視しているわけではありませんし、実際に若い選手たちに対して非常にたくさんのことを求めています。しかしそれと同時に、彼らにはたくさんの『勇気』を与えています。それがやはり大切なことなのではないでしょうか。
しかし、私はひとときも年上の選手たちに対してリスペクトを忘れたことは一切ありません。ですので、それはチームに所属している年上の選手たちはよく理解していると思いますし、もちろん年齢ではなくて、最終的にはパフォーマンスがすべてを決定づけるということを全選手が理解しているのではないでしょうか。
しかし、一つ言えることがあると思います。これはどなたも私たちのチームのメンバー表を見れば、すぐに分かることですけれども、私たちのチームには、非常にたくさんの28歳から33歳の選手、それから18、19、20歳というとても若い選手たちがいます。しかし、22歳から28歳の選手がほぼ所属していないのが現状です。私が分析した時にはまず、このことが非常に目につきました。なぜ22歳から28歳の選手がこのチームには非常に少ないのか。このようにできてしまったこのチームの年齢の『穴』というものを私は埋めることはできませんけれども、このようなチームの現状を考えて、そこから私たちの正しい仕事のやり方というのを決定しなければいけないと思います。ですので、今私たちは年上の選手たち、28歳以上の選手たちと、それから非常に若い選手たちのいいミックスに向けて、このチームを運営していかなければいけませんし、それは今のところいい結果を残しているのではないでしょうか」
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