2009年09月27日
09.09.26 Jリーグ第27節前日 フィンケ監督
09.09.26
Jリーグ第27節前日 フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 2009シーズンJリーグ第27節横浜F・マリノス戦 前日のコメント
「前回の川崎戦で見せることができたとても優れたプレーを、次の試合でも再び証明しないといけないと思います。一度、優れたパフォーマンスを見せることで、さらに難しいのは定期的に優れたものを見せることです。そしてこれを毎週毎週証明していくことです。しかしこれは私たちが進んでいかなくてはいけない道ですし、次のステップを踏む上でも、次の試合でまた優れたプレーを見せたいです。
しかし、これはとても根本的なことですが、私たちにとってとても喜ばしいことは、練習のときに練習場でたくさんの選手たちがピッチの上に立つことができるようになったことです。多くの選手とチーム練習を行なうことができていますしこのような状態になれば公式戦のときに、ベンチに座っている選手も非常に優れたコンディションであり、いつでもさまざまな選手を起用することができるような状況にあると思います。これは、1人の監督にしてみれば数週間ほど前とはまったく違う状況になった、改善された状況になっていると言えます。
またさらにもう一つ言えることは、ここ数週間にわたって私たちは1週間に2、3試合をこなすことがありませんでした。1週間に1回の形でしっかりとした練習もこなすことができましたので、私たちもこのJの終盤戦に向かって、優れたプレーを見せて、さらに質の高いものを見せることができると思っています」
(鈴木啓太は別メニューが続いていたが試合に出られる状況?)
「啓太は明日、出場できると思っています。ケガで離脱するのはセルヒオです。ここ数ヵ月間にわたって定期的に試合に出た選手に限ってはまず、セルヒオの名前を挙げることができます。それ以外には長期離脱している堤もいますが、数週間前の状況と比べるととてもいい状況になってきています。そして、あともう1人、都築龍太です。映像を撮って、右膝の検査を行いました。そしてこれから10日間は、とてもコンサバティブな形で治療を進めていきたいと思います」
(映像を撮った結果、どういうケガだったのか?)
「このことについてはあまり大きく語るつもりはありません。ケガの詳細について、私はここで大きく語りたくないからです。ただし、一つ、しっかりと言えることは、検査の結果によって彼が右膝にケガをしているのが、分かったことです。しかし、とても大きなケガというわけではいっさいありません。もし万が一、メスを入れることになったとしても、少なくとも3~4週間でまた復帰できるような小さなものですし、もしかしたら、まったくメスを入れない状態で、10日後にはまた復帰できるかもしれません」
(今シーズンは横浜F・マリノスと2度、対戦しているがどういう印象か)
「まずJリーグの戦いに関して言えば、私たちはとても悪い印象を持っています。それは私たち自身が悪かったという意味です。そして私たちがあのときに犯してしまった2つの失点も、とても残念な形で起きてしまった守備陣のミスでした。しかし、ここ最近、私たちは、4バックを組むことができる選手たちとしっかりとした形で練習を積んできましたので、当時犯したミスは、再びすることはないと私は考えています」
(相手は、川崎フロンターレのように、前に3枚いてカウンターで来ると思うんですけど、一回、日産スタジアムでやったときもその形でやられてしまったと思いますが、この間の川崎戦のように、ある程度引いた形を作って戦うという考えはありますか)
「まず前回の試合に関して言えば、私の感触として、自陣に戻って低い位置で守備を固めてそこから攻撃をしたという印象はいっさいありません。私たちは川崎フロンターレよりボール保持率で上回っていましたし、相手の陣地に進入した回数も彼らより多かったわけですし、私たちが挙げた2得点というのもカウンターとはまったく別のものでした。ですので、私としましては、今、前回の試合と比較したくはありません。ただし、私達に必要な事は、正しいバランスをしっかりと保つことです。そして、しっかりとした攻撃的な形で自ら試合を進めて、得点を決めたいと思っています。次の試合で私たちのチームが再び証明しなくてはいけない事は、非常に集中力の高いパフォーマンスです。なぜかというと、前回の川崎戦では、今までのような選手のミスがありませんでした。アウェイの川崎戦の前に、その前のホームでの川崎戦の映像を、もう一度チームで見ました。そしてあの試合、最初のホームの試合ではとても不幸な形でのミスがたくさんあって、それが失点につながってしまって、そして最終的に私たちが敗戦を喫してしまったわけですが、そのようなミスがアウェイの川崎戦ではいっさいありませんでした。
ですから、最終的に守備も失点を許さないまま、私たちが勝利を収めることができたわけです。横浜との試合に関して言えば、あのときの横浜戦の 2失点目はとても残念な形で生まれたものでした。なぜかというと実際にこちらの方の守備陣が数的有利だったにもかかわらず、何人かの選手が手を挙げてオフサイドと言って動きをやめてしまったわけです。しかし私たちの選手はさまざまなことを学んでいるわけですし、そのような同じ過ちを繰り返すことはないと思っています。
そしてここ最近、とても密度の濃い練習をしっかりとこなすことができていました。そして選手たちの正しい動き方、守備の作り方に関しても、しっかりと選手たちと一緒に仕事をすることができたわけです。そして前回の川崎戦ではあのような形でとても優れたプレーを見せることができましたし、やはり高い集中力が生んだ結果とも言えます。
私たちは次の横浜戦でも再び同じような高い集中力を持って試合に臨んで、前回の試合で見せることができた質の高いパフォーマンスを再び証明したいと思います。
私は根本的にいつも選手たちを守っています。ですので、この選手があそこでこのような形でミスをして、それによって失点につながって負けたということを私は言いません。ただし、私がここで得ている印象というのは、ここでお話をしている時、たまに、同じ試合を見ていたのにもかかわらず、まったく違う試合を見ていたんじゃないかという印象を受けることがあります。ですので、私はいくつかの状況をここでもう一度説明するためにお話をしているわけです。そして私は1 人の選手に対して責任転嫁をするとかそういうことはいっさいしたくありません。もう一度、ここではっきり言いますが、前回の川崎フロンターレ戦に関して言えば、私たちのGK山岸からすべての選手にわたって、彼らはとても集中力の高い優れたプレーを見せたと思っています。そしてこれはピッチに立っていたすべての選手にとってみればとても喜ばしいことでした。高い集中力を保って試合をすること、それからもちろんミスというのはサッカーにつきものですけど、それでもできる限り少なく抑えること、そして最終的にはチームとしてお互い助け合っていい結果を残すこと、それが前回の試合で実践できたと思います」
(この間の川崎戦の後、何人かというか、かなり多くの選手が、ある程度中央にブロックを作って相手攻撃陣にスペースを与えないように、スペースを消すための守備をかなり意識したと。で、ある程度、少し守備的に入っていくことを考えてやっていたというふうに言っていたのですが、これは直接、監督の指示ではなかったということですか)
「とても興味深い質問だと思います。私はまずチームの選手たち、そしてジャーナリストの皆さんに対してお話したのは、自分の考えでは、川崎フロンターレが、Jリーグの中でもっとも危険な攻撃陣を抱えているという感触を持っているということです。ですので私たちは1週間の練習の中で、特に非公開の日も含めて、川崎のジュニーニョと鄭大世に対してどのような形で対処をするかということを練習していたわけです。もちろん私は前回の試合でチームが優れたプレーを見せたことに関してとても大きな喜びを感じています。
しかし、私たちがチームとしてのプレーのコンセプトを変えたというわけではいっさいありません。そして実際にホームの試合でも証明されていたわけですが、川崎の攻撃陣というのは非常に優れた瞬発力を持っています。ですので、とても優れた瞬発力を持つ相手の攻撃陣に対して、自分たちがどのような対処をするかということを、実際に練習でも行なっていたわけです。
そして例えば、私たちのチームにそこまで瞬発力のない選手がいるとすれば、彼らが大きな問題に直接直面しないためにも、他の瞬発力の優れた選手たちによって、どのような形でお互いに助け合うことができるかを練習で集中的に行っていたわけです。そしてこれは重大な秘密ではいっさいありませんでした。私たちは第1節からいつも同じやり方で試合に臨んでいます。それは守備をするときには9人の選手で守備をすること、攻撃をするときには6人の選手で攻撃すること、これが、私たちが、シーズンが始まったときからいつも同じ形で進めていることですし、前回の試合で大きくこのやり方を変えたというわけではいっさいありません。そして対戦相手の実力によって、自分たちのチームが自陣にいる回数が多くなるのか、相手の陣地にいることが多くなるのか、それともちょうど中盤でお互いに同じような関係になるのかが決まるわけです。ですので、もし例えばとても強いチームを相手に私たちのチームがボールを持って、ボールを回しているときに少し自陣側に選手が入っているとしても、これは私たちがやろうとしているプレーの原則やプレーのアイディアを変えてしまったものではありません。そして私の妻の語学の先生が言ってきたこと、それは前回の川崎戦後にいくつかのスポーツ紙が、浦和レッズが戦術を変えたことによって勝利を収めたということを報道していることを伝えてきました。これを、私は悪いジョークだと思いました。なぜかというとまったく事実ではないことが書かれていたからです。私は試合後に必ず、しっかりとした形でそれぞれの試合の分析というのを行なっています。そして実際の得点チャンスの数、ボール保持率、相手の陣地に進入した回数などに関しては、すべて私たちが上回っています。そして大切なのはゲームをコントロールしていたことです。このようなプレーができていたからこそ、私たちはあのような形で勝利を収めることができたのだと思います」
(コンセプトも戦術も変えていらっしゃらないということですが、この間の試合の後、一部の選手が『この間みたいなカウンターが一番いいんだ』と。『一番点が取りやすい。パスを回してるばかりで、失点していてもしょうがない。ようやく戻ってきたんじゃないか』っていうような発言をする選手も少し出てきまして、ああいう戦い方で勝ったっていうことが今後チーム作りにおいて何か影響を与えるというふうには考えてらっしゃいませんか?)
「まず、選手たちと私たちの間で一つの約束事があります。それは、もし何か意見の食い違いや何か問題が起きたときには、直接そのことについて話し合おうということです。ですので、あのような形でメディアに報道されたとしても、私にとって最も大切なのは選手が私にどのようなことを言ってくるかです。そして、そのような内容の発言を選手たちが私のところに来てしたことは一度もありませんでした。そして、実際に確認したところによると、前回のスポーツ紙に書かれている選手と実際に話し合ったときに、『自分はそのようなことは一切言っていない』と、はっきりとクラブの中で発言していました。
ですので、私にしてみれば、クラブの中でどのようなことを選手が発言しているかが最も大切になりますので、それを信じたいと思います。現時点まで、選手たちはプレースタイルについて、もしくは戦術などについて疑問を持って、そのことについて語り合いたいと言ってきたことは一度もありませんでした。ですので、メディアなどであのような形で書かれていましたが、私はやはり選手の言っていることを信じます。そしてもし選手がメディアに対して一切そのようなことを言っていないのであれば、私はそれを信じたいと思います。なぜかというと、私がここでメディアの報道に対して反応してしまうのはよくないことだと思うからです。やはりまず、選手との直接の話し合いが大切です。優れた選手がここにいることに関して、私は大きな喜びを感じます」
(以前、中の守備を固めてサイドを使うという練習をしていたと思いますが、今週は右サイドと左サイドで分けて、サイドの攻撃のパターンをいくつか練習していたと思うんですが、その狙いを教えていただけますか)
「これはあくまで一つのやり方です。なぜかというと、私たちがホームで試合に臨むときは相手がまず守備を固めてくることもありますので、できる限り私たちのサイドを使って、サイドを攻略して得点シーンを作り出したいわけです。その際に、ボールを持ってから右サイド、もしくは左サイドを使って攻撃するわけですが、お互いの選手の動きをお互いが理解し合っていなくてはいけません。そして、そのサイドの動きとは別に、相手のペナルティーエリアの中にできれば3人の選手が侵入できるような形を取りたいわけです。ですので、そのようなことを実際にもう一度選手たちと行なうために、今日その練習をやりました。ただし、これはたくさんある練習の中のあくまで一つのやり方です」
(山田直輝は結構コンディションもよくなって、この間は、ベンチに入って出番はなかったですが、コンディションも上がってきたように見えるのですが、明日、頭から使う予定はあるのですか?)
「正直なところ、それはまだ決めていません。ここ最近の練習を見ている限り、山田直輝だけではなくて田中達也の状況もよくなってきましたし、私はこのような選手と定期的に話し合いをして体の状況の確認をしていますが、現時点では、まだ明日の攻撃陣のスタメンをどうするのかは決めていません。ですので、もう一度、今日の練習、ここ数日間の練習内容、そして彼らのプレーのことを考えて、それで最終的なスタメンを決めたいと思います」
(状態として、田中達也選手はもう先発でできるという状態まできているのですか?誰を選ぶかということは別にして、彼自身の事として先発でいけるという状態にあるのですか?)
「もし彼が先発として出場するとすれば、途中交代になるリスクは非常に高いと思いますし、もしかしたらケガの再発があるかもしれません。そのようなリスクを抑えるためにも、私としては、少しずつ彼の出場期間を延ばしていきたいと思っています。もちろん、このようなことは選手とも話し合って決めなくてはいけませんが、私の考えとしてはステップ・バイ・ステップで彼がピッチに立っている時間を延ばしていくことが、現時点ではとてもいい選択だと思っています」
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